侵入者は宇宙人

□第1話
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あたしは何においても平凡だけど、平凡は平凡なりに満足いく毎日を送っていたはずだった。そう、あいつが来るまでは。


第1話 侵入者は宇宙人。


それは、ある夜のこと。美香はいつもと同じように眠りにつこうとしていた。


「ん?」


しかし、激しく窓を叩く音がして、美香はカーテンを開けてしまったのだ。


「開けろ!!」

「はあ!?」

「窓開けろっつってんだよ!開けろ!」

「は、はい!」

「んでさっさと閉めろ!」

「はいい!!」

「・・よし・・・大丈夫だな・・」


その人物は窓の外を伺っている。美香、困惑。


「あ、あんた何・・・(っていうか何だ!?白・・いや、銀髪かな?てか目が赤いんですけど!カラコン!?)」

「ああ?人のこと聞く前にテメーのこと言うのが筋ってもんだろ?」

「・・・高原美香です。」

「よし。あー・・オレの名前はレオ。リザイアの王子だ」

「は?」

「『は』ってなんだよ」

「リザイア?」

「オレの住む国の名前だ。」

「え?」

「物分かりわりーなお前」

「いきなり不法侵入してきてバカなことほざいてるあんたに言われたくないわ!」

「だあーかあーらあー・・・オレは別の星からテオラに来たわけ!」

「テオラって何。」

「あ?この星のことだよ」

「ここは地球です」

「知ってる」

「はい?」

「ダセえ名前だよな」

「あたしが決めたんじゃないんですけど」

「とにかくさー、ちょっと匿ってくんねえ?」

「は?」




 
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