台本
□第2話
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美香01「第2話 宇宙人とお出かけ」
ナレーター01「昨夜突然、美香の部屋に不法侵入してきた男、彼は」
レオ01「ま、仕方ねえ。これからしばらく厄介になるんだから、自己紹介くらいしねえとな」
ナレーター02「そう言って、」
レオ02「名前はレオ。今のテオラの技術じゃ到底行けねえような星にあるリザイアの王子。歳は251。趣味はチャリの一人旅。よろしく!」
ナレーター03「ちなみに彼の言う“チャリ”とは、空飛ぶバイクだった。とにかく彼の話を聞く限りでは、そのリザイアという国ではかなり技術が進んでるらしい」
真子01「あらそうなのー。遠いところから来て、大変だったでしょう?」
レオ03「いやぁ、遠出は慣れてるんで。昨日もよく寝たし・・」
真子02「うちの子の部屋で寝苦しくなかった?ごめんなさいね、ちゃんと準備できればよかったんだけど・・・」
美香02「つーか何普通に会話してんの!?」
ナレーター04「さて、場所は変わりまして、ここは美香の家のリビング。美香が朝起きると、美香の母、真子と、なぜか髪と目が黒くなっているレオとが普通に会話をしていた。」
真子03「あら美香、おはよう」
美香03「ちょっとお母さん!そいつは・・」
真子04「レオくん、美香の彼氏さんなんでしょう?こんなかっこいい子が美香の彼氏さんだなんて、お母さん困っちゃったわー」
美香04「・・・・・・はい?」
真子05「さ、美香もご飯食べちゃって。レオくんにこの近くを案内するんでしょう?お母さんこれからちょっと出かけなきゃならないから、戸締まりよろしくね?」
ナレーター05「真子はそう言って微笑むと、リビングから出て行った・・・」
美香05「・・貴様、何を言った」
レオ04「何も?」
美香06「吐け!お母さんに何言ったんだコラア!」
レオ05「普通に自己紹介したらお前の母さんが勝手に勘違いしたんだよ」
美香07「・・・・・・」
美香08(有り得る・・・お母さんなら有り得る・・・)
ナレーター06「美香は小さくため息をついてから、レオを見た」
美香09「わかった・・・それはわかった。けどその髪・・あと目、どうしたの?」
レオ06「ん?これか?これはテオラ用だ」
美香10「テオラ用?」
レオ07「変装みたいなもんだ。あのまんまで外歩いたら目立っちまうだろ!」
美香11「・・・確かに」
レオ08「つーわけだ、出かけるぞ!」
美香12「なんでも唐突過ぎるんだよアンタは!!」