短編
□やっと言えた
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「アセム!!」
ケイトはアセムがいる場所へ走る。
「ケイトっ」
ケイトは勢い良くアセムに抱きつき、
二人とも海に入り全身びしょ濡れになる。
「アセム、怪我ない?」
「大丈夫」
「ほんと?」
「うん」
ケイトは安心したのか、ポロポロと涙を落とした。
「ケイト!?」
「心配、した」
「ゴメン」
アセムはケイトの瞳にたまった涙を拭う。
「生きて、くれてありがとう」
「ケイトっ」
アセムは泣きそうな顔をしてケイトをキツく抱き締める。
「アセム、私…アセムのこと」
「好きだ」
「!!」
ケイトはアセムの肩に顔を埋めた。
「一緒に生きよう」
「うん、うん!」