戦場の女神
□第六章
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ケイトはぼーっと外を見ていた。
すると突然、ゼハートの叫び声が聞こえた。
「うわっ!」
「?」
見てみると、ロマリーがゼハートに何かの塊を頬に押し当てられていた。
「何、してたの?」
ケイトは隣に座っているアセムに声をかける。
「ロマリーがゼハートの頬に冷凍ミカンを押し当てたんだ」
「・・・冷凍・・・ミカン・・・?」
初めて聞く名前だ。
「ケイト、冷凍ミカン知らないのか?」
コクリと頷く。
すると、アセムはロマリーから冷凍ミカンをもらい、
皮を剥いて一つだけ離す。
「食べるか?」
「うん」
ケイトはアセムのが持っている一つに口を近付け、食べた。
パクッ
「///!?」
「?」
アセムはケイトの行動に赤面する。
「・・・」
アセムとケイトのやり取りをゼハートとロマリーは見ていた。