novel
□〜追憶の彼方へ〜
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〜主人公視点〜
またあの夢を見た……………… あの日からどれだけ時が経っても決して消える事のない悪夢…………………
大切な人を失くした日
私はまだあの頃神蘭高校の3年生として、高校生活を過ごしていた…………思えば2年の1学期の終わりに転入手続きを済ませ、この学校の門をくぐった時から全ては始まっていたのかも知れない…………………………
校長室の中にいた私は、引率してくれていた先生の話をただぼんやり聞いていた
(教師)「いいかい?芥川君 我が校は昨年まで男子校だったんだ。君が本校始まって以来の女子生徒となる訳だ!暫く好奇の目に晒される事になるだろう…こちらとしても、出来る限りのバックアップはさせてもらうつもりだよ。」
私はこの日初めて、女子生徒が自分1人だけという事実を突き付けられた
半ば死刑宣告も同然…………………
さっきまでの安穏な空気が一変して、これから起こるべく恐怖と絶望に軽く吐き気をもよおす
私のそんな状況を察してか、校長は言葉を発した
(校長)「芥川君。大丈夫かね?顔色がすぐれないようだ。何もそう悲観するような事など何もないんだよ。君の身の安全は私達が保障する。そう思って君の担任には、冴島先生を……」
そう言いかけた瞬間、校長室のドアがノックされた