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□すれ違い
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「火神君、いいかげんに勉強しないと次のテスト赤点になりますよ」
僕は、今の相棒、火神君と休み時間に少しでもと勉強していた。はずなのに…
「黒子、部屋やんないで飯食おーぜ。」
「バカですか?昼休みでもないのに…」
「別にいーだろ」
「全く…ありえません。こんなときにもご飯ですか…」
僕はふと中学時代の相棒、青峰君のことが浮かんだ。今頃どうしているだろうか…テストの日一緒だったような…
「黒子、授業始まるぜ」
「…あ、はい」
なに考えていたんだ、僕は…青峰君はもう僕のことなんか…
********************

テスト前のため部活は休み。火神君と二人で校門を出ようとしたとき、校門の前で見たことがある人を見つけた。
「青峰君…」
「よぉ…テツ…」
青峰君はまわりにジロジロみられる視線を感じていて恥ずかしかったみたいでした。
「んじゃ、俺先帰るなー」
「あ、ちょっと。火神君…」火神君は僕の気持ちがわかったみたいで、青峰君と二人きりにしてくれました。
二人横にならんで帰り始めたのはいいのですが…ずっと沈黙で…数分後沈黙を破ったのは青峰君でした。
「テツ…元気にしてたか?」
「元気ですよ」
「そっか…」
短い会話で終わってしまった。
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