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□最後に言いたいこと
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「……っ…」
俺はすぐ下を向いた。なんだよ…息できねぇ…過呼吸か?んなわけ…あっか…
「…くるし……」
誰も気づかない…そりゃそうだろな。一番後ろだし、両隣休みだし…
「…ハァ…ハァ……」
誰か…気づいてくれよ…ヤバい…意識が…
ドサッ
俺は耐えきれなく、意識を失い床に倒れた
「ん?…翔!!」
「どうしたんだい、イッチー……オチビちゃん!?」
トキヤとレンが気づいた。俺の目は開かない。息は…してるけど弱い。龍也さんも気づいてくれて、すぐ救急車を呼んで俺は病院に運ばれた。
―――彼の命は長くないでしょう。長くて2日、短くて…―――
医師は、そうオレたちに告げた。
最初は疑った。昨日まで元気だったオチビちゃんがいきなり余命宣告されて…しかも長くて2日短くて今夜だなんて…
「そんな…オチビちゃんが…」
「………」
イッチーは…驚きで言葉も出ないようだ
「……ちゃん…翔ちゃん!」
授業を終えて、林檎ちゃんから聞かされたのだろう。シノミーが走って来た。
「翔ちゃんは?」
「この病室で寝てるよ」
泣きそうな顔してた…オレらだって泣きたいくらいだ。
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