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□君に出会えて
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4月

桜の綺麗な季節。
僕は窓からその桜を眺めていました。
僕は黒子テツヤ、13歳。病気で病院に入院しています。僕の病気はワクチンが開発されていないらしく、100年に一人かかる病気だそうです。だから、僕はもう長くは生きられない。この病気にかかってから、僕の精神は崩壊した。そのため、精神科に入院しています。
「桜…きれいです…」
「そうだね。」
「あ、先生…おはようございます。」
「おはよう」
この先生は僕の崩壊した精神を治してくれた、赤司先生。すごく優しいんです。
「今日は体調のほうはいいみたいだね」
「はい。あの…桜を…見に行きたいんですけど…」
「いいよ。君の友達も来てるよ」
「黒子っち〜」
そう僕を呼ぶのは、幼馴染みの黄瀬涼太くん
「黄瀬くん。朝からどうしたんですか?」
「黒子っちと桜見たくて」
「僕も同じこと考えてました」
「ホント?俺と黒子っちは何かの縁で結ばれて」
「ません。」
「ですよねー……」
黄瀬くんは、僕のことが好きらしい。でも、僕にはそういう感情はない。しかも、長く生きられないのに、彼と付き合っていたら彼の前から姿を消したとき、彼が可愛そうだから…
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