書庫・WA

□change
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そんな経緯でこの部屋の雑貨に仲間入りを果たしたビーズクッション(今思えばコレは中くらいだった)1つ。

再三の呼び掛けても意味を成さず、とりあえず膝立ちになって時任を見つめる。
ゲームをするときもコレは背凭れや肘置きになっているし、こうやって寝るときにはギュッと抱えられていて、まさに『肌身放さず』状態。
また、狭くなるからとベッドには持ち込まない所為で最近時任はリビングで寝ることが多い…。

「何かちょっとなぁ……ん、起きた?」
「…あ…うん、久保ちゃんお帰り…」

ジッと見ていたら起きたようだ。眩しいのか寝ぼけてるのか、片目だけ開いて久保田を見ている。

「ご飯食べたの?」
「食べたけど…カレーもう微妙だぞ」
「うん、りょーかい…」

確かに微妙なカレーを食べてる間もやっぱり時任はゲーム。
でも調子出ないみたいでクッションに八つ当たり。



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