書庫・WA
□change
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盛大な溜め息の後ブツンとテレビの電源が落とされ、部屋が少し静かになった。
「トイレ行って寝るっ!」
「そ?」
ブツブツ言いながら歩く時任をチラリと見てから、散らばるハード、ソフトのパッケやら取説、リモコンその他雑貨をとりあえずテレビ台の方に寄せる。
そしてソファーの方へ足を向けたとき、ムニュッとアレの端を踏みつけた。
「あらら…」
コイツはソファーに投げておこうと掴み上げただけのハズなのに、胸の前で抱えてしまった…出来心でつい。
抱えたついでに顔を寄せてみたりして。
化学繊維のにおいは、カレーとセッタと時任の匂いに変えられていて―――
「久保ちゃん…何してんの」
「あ……出来心その2?」
見られちゃった。
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