書庫・WA
□ぶんたん晩ごはん
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また2人でゲームに興じているうち、あっという間に時間が過ぎた。
「文字通り放り込んだらダ…」
「えいや、あつッ!」
「…ダメだってば。大丈夫か〜?」
「大丈夫…」
無事(?)ルーが加わって茶色くなった鍋の中身を見つめて、時任が、思い出したような声をあげる。
「隠し味とか入れてねぇの?チョコとか」
「別にないけど…俺の愛はいっぱいよ?」
今日は時任の汗と涙もか。
「じゃ、俺のも込めとこう…だから早く出来ろっ!!」
こめ…コメ…米。
やっぱりさっきのうちに研いでセットするべきだったねぇ。
って、あらら。
腹ぺこの時任に、言わなきゃいけないことが1つ。
たった今、米を計って気付いたこと。
「時任〜、お米足りない…」
「マジで!?カレー、今日の晩飯どうすんの…?」
炊飯器とカレー鍋交互に見て本人は大慌てだけどね。
こんな時こそ、時任の出番なんじゃないかな〜。
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