書庫・WA
□Halloween Night
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『ちょっと長引きそうかも』
10月31日・午後10時。
久保田から時任宛てに一言だけのメールが届いた。
『そっか。』
時任も一言で返して、それっきり。
残すところあと数時間だけど今日はハロウィンだ。
テーマパークは随分前からイベントで盛り上がっているし、昼間行ったコンビニにもオレンジ色のカボチャランタンやヒラヒラするオバケが飾ってあった。
あと日が日だけに、アイスも安売り。
「クリスマスより馴染みねぇけど…」
パソコンで色々調べてみたものの、飽きてきた時任。
「…かぼちゃと久保ちゃんって似てんな、響きが」
ツッコミ不在で誰も止めないから、ペイントで落書き開始。
「おぉ、描けたっ!」
ちょっと気に入ってかぼちゃん、かぼちゃん言っているうちに―――
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