書庫・WA

□記念日
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…ポキ
「ポッキー」

…ポキポキッ、ポキッ!
「ポキポキ、ポッキ〜」

「うわ、ホントに言った」

俺が食べ進めるのに合わせて久保ちゃんがポキポキ言うから、某黄色いネズミイメージでやった。
何か妙に笑顔で言いやがったぞ。
大体、もう一個の方だったらどうしてたんだっての。

「プリッ?」
「――ッ!可愛くねぇ〜!!」
わざとらしく尖らせてるその唇を、菓子で突っついてやる。

「あ〜――…ありゃ、くれないの?時任」

小さく口を開いたところで、ヒョイッと上にズラして食われるの回避成功。
コレは今開いてる箱のラスト1本だったからな。
俺が食べるモノと決まってんだ。



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