書庫・WA

□ぶんたん晩ごはん
1ページ/5ページ

「久保ちゃん…痛い、俺ムリ…」
「えー、時任ギブアップ?これくらい我慢ガマン」

ざくざく!ざく…

「目ぇ開けらんねー!!」
「…切ってるのは俺なんだけど。」


**

数時間前のUNO対決の末に今日の晩ごはん担当は久保田に決定したので、いつも通りカレーを作るべくキッチンに立つ。

ガサガサ冷蔵庫を漁っていると、珍しく時任が入ってきた。

「見てる…久保ちゃんがカレー作んの。」

いつもならゲームかマンガの時間だけど、ホントに珍しい。

「先に言っとくけど、面白くも何ともないよ?」

それでもシンクの前に陣取る時任に、ポイッと3つ玉ねぎを投げ渡してみる。

「ん、よっ、あぶねぇ…!!」

「お〜、上手ついでに皮むきよろしく〜」
「マジ面白くねぇ――」




次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ