書庫・WA
□いいえ、トマトです。
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「あっ!!」
寝室に居ても聞こえた声。
そっか、今日の昼ご飯は時任に任せてたんだっけ。
「どーした?」
時任のエプロン姿拝んでおきたかったし、様子見に行った。
「あれっ久保ちゃん!?もうちょい待ってろよ〜…」
エプロン似合うね…
何てこと、今は言ってる場合じゃないみたい。
時任の左手。
白い指先に浮かぶ、よく目立つ赤い液体に目が反応して―――
「くぼちゃ…ちがっ」
「大丈夫?」
俺が急に詰め寄った所為だろうね。
慌てる時任の手を掴んで、その血を舐めとった…。
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