書庫・WA

□2.22
1ページ/6ページ

目覚めたら時任が獣化…もとい猫化していた。

「……ときとう?」
眼鏡をかけ、腕の中でモゾモゾと動いたそれを目の高さまで持ち上げ確かめる。

おはよー、と鳴く猫が話題になるが、まさにそれ。
黒猫となった時任は四肢をぶらんとさせたまま鳴いた。

訳すならば「おはよー久保ちゃん」となる…ような感じ。

そのあとは、つり目を見開いてジタバタ暴れ始めた。
これは本人も相当慌てるよなぁ、なんて思ってベッドに下ろしてやると、今度はドアに向かって一目散。


とりあえずはリビングでじっくり観察…いや、原因を探ろうと歩き出す。

「早く開けろ〜〜」
催促の声が聞こえた気がした。



次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ