書庫・WA

□change
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それは2人でデパートに行った時。

前に全国美味いもの市がやってたスペースがガラッと変わり、シーツやタオルケットとか、寝具が山のように積んであった。寝具売り尽くしセールらしい。

「うわデケェ!誰が着るんだよこのパジャマ」
「うーん、力士サイズかな?お揃いで…」
「買わねーからな」

寝具にこだわらない久保田だが、こう色々と置いてあると気になる。

「時任がよく汚すから、洗い替え用にシーツ買っとこうか」
「はぁ!?わざとじゃねぇし…てか何枚かあるだろ」

しばらく色々見て回ってたけど、時任の足がピタリて止まった。

「どしたの?」
「なぁ久保ちゃん、ビーズってあのプラスチックのヤツだよな…?」
何でこんな柔らかいんだなんてベージュのクッションを左手でムニュムニュする時任。何かちょっと卑猥…とか考えたのは顔に出てないと良いな。

「中身は発泡スチロール細かくしたようなヤツらしいよ〜?」
きっと今時任の頭ん中で、緩衝材の発泡スチロールが砕かれただろう…間違ってはいない、と思う。

「へぇ〜…安くなってるし、買ってイイかな!?」
「気に入ったなら、イイんでない?」

色は水色。ちょっと大きめサイズのビーズクッションをレジまで持って行って、帰りの電車でも珍しくずっと自分で抱えてたっけ…。




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