書庫・WA

□しかく
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視覚の赴くままに、四角く切り取られるシンジツ。
そこに写る資格は有るのだろうか―――



ソファーに座ったまま、いつの間にか寝ていたみたいだ。
ボケる視界を取り戻そうと目を擦る。
パシャリ!

音とともに、閉じたカーテンの隙間から光が見えた。

また一回。今度は光なしで。

「久保ちゃん、ノって来いよな!」

しばらくボーっとしていたら、隙間が文句を言ってきた。


えっと…こんな時どうするんだっけな〜何て考えてから、とりあえず何かで見たポーズを決めてみることにする。

「はい、ダブルピ〜スVv」
「ぶっ…!うわ久保ちゃんがピースって似合わねぇ〜!!」

パパラッチ時任がカーテンの裏から出てきて、腹を抱えて笑うものだから今度は目元裏ピースを披露してみた。
涙出るほどに笑いながら時任はまたシャッターを切って、ソファーにドンと座った。

「あれ?…なぁコレ多分ラストだ、どうしよ」
「どうしようって…悩まなくても、まだ3個もあるっしょ?」





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