書庫・WA

□ほっと一息
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「んん、トーストか…?」
漂ってくる匂いを吸い込みながら、時任は大人しく待つ。

「夜食出来たよ〜、お待たせ」
「おぉ!!やっぱ俺の読みは当たったぜ」

半開きのドアを肩で開けて入ると、時任が待ちかねたように電気を点け、自分用のマグカップとトーストを一枚浚っていった。
というわけで今日の夜食は、トーストと濃いめに作ったインスタントのコーンポタージュ。

朝食の定番メニューだけど、時間的にはこれが一番いいんじゃない?

パソコン前に座ってトーストをかじり、ズズッとスープを飲む。
そんな俺をチラッと見て、時任も食べはじめた。

「…美味しい?」
「ん?そりゃ美味いぜ!」
モグモグしていた時任に尋ねてみると、満面の笑みで返された。


“あの時”は口も付けなかったのにね…。



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