うたプリ


□御曹司組
1ページ/1ページ

喧嘩するほど仲が良いと言うのは、こう言う事なのでしょうか。

「何だ神宮寺。さっきから俺の方を見て。何か文句でもあるのか?」

「何がだ聖川。別にお前なんか見ていない。思い込みにも程があるんじゃないか?」

いや、この二人を見る限り喧嘩する程と言うか喧嘩ばかりですが。でもコレは私が見ている状況だとこうなるだけで、もしかしたら二人だけになると本当は仲が良いのでは無いか?と最近私は思うのです。
もしも私の予想が的中した場合、こんなしょっちゅう喧嘩してるという事は相当仲が良い。いや、仲がいいどころかモウかなりやばい関係なのだろうか?そうだとしたら私は二人に問いただす義務があります。

「いや、思い込み等ではない。貴様、俺に喧嘩でも売っているのか?」

「いや〜怖いね〜。お前の思い込みが其処まで酷いなんて。病院にでも行ってこいよ。」

さっきからお二人のやり取りがとても幼稚すぎると思いますが、今はそれ所ではありません。一刻も早く問いただしましょう。では、勇気を振り絞って。

「あの、お二人とも。」

「なまえ。どうした急に。」

「単刀直入に聞きますが、お二人はそう言う関係なのでしょうか?」

「・・・・?」

「レディ、ソレはどう言う事かな?」

「つまり、お二人はゲイな関係なのでしょうか?」

「なまえ。お前は俺たちを一体どう言う風に見ているんだ。どう見たらそう感じるのだ。何文字以内でもいいから述べてみてくれ。」

「そうだよレディ。俺たちのやり取りを何処からどう見たってそう感じないと思うけどな。」

「お二人とも。バレタからって、そんな二人して詰め寄ってこなくても。」

「断じて違う!!!!!」

「レディどうしたのかな?!本当にどうしたのかな!?レディはこの夏に一体何があったのかな!?」

「いや、特に何も無いですよ。ただ、エアコンが壊れててイライラはしていましたが。」

「レディ、いいかい?よく聞いてね?きっとそのせいだ。」

「あああああああああああああぁぁぁぁぁぁっっっくぁwせdrftgyふじこlp」

「どうしたんですか真斗君!急に悶えだして!」

「すまん、我慢できなかったんだ!どうしてこんな風に勘違いされるのかっ!しかも神宮寺となんかっ!いや、たとえ神宮寺とじゃなくても最悪だ。だが、神宮寺だったことは更に最悪だ!」

「黙れ聖川!お前だけそんな風に悶えやがって!俺だって最悪なんだよ!」

「う〜む・・・。」

「このままお前を海の其処に沈めてやりたい気分だ!!」

「俺がお前を沈めてやりたい!!全く、どうしてこうなったんだ!!」

「ふむふむ・・・。」

「そんなの決まってる!!お前が此処に存在するからだ!」

「なんだと!?聖川!!!今すぐシャーペンの芯が目に刺さって死んでしまえ!!!」

「神宮寺、貴様は馬鹿なのか?」

「お前が馬鹿なんだよ聖川。シャーペンの芯が目に刺さって死ぬなんてとても滑稽だろ?お前にお似合いだ。」

「貴様神宮寺!!!!蝋人形にしてやろうか!!!!」

「あぁ、シャーペンの芯で死ぬより幾らかマシだ。」

「貴様あああああああアァァァァ!!!!殺す!今すぐ呪い殺してや―――」

「分かりました。意味の無い競り合いはやめてください。二人の気持ちがよく分かりました。」

「「・・・・?」」


「末永く、お幸せに。」


「「・・・・・・・・いや、あの・・・・・。」」


FIN.
――――――――――

一人一人分けて書ける自信が無かったので今回は二人纏めて。
ホモではないのに最後まで主人公に信じて貰えない御曹司組(笑)

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ