We are B.A.P

□Episode2 『試練』
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あたし達の車は、会場の中へ入って行った




車から降りたみんなは、いつもと変わらない

たぶん、気をつかってそうしてくれたんだ・・・






 『ふー・・・・・・・』








用意された白いつなぎの衣裳に着替えて、楽屋に入る



まだみんな来てないや







HC「名前ーっ!!」


 『きゃっ!!』





いきなり後ろから抱きつかれる


振り返れば・・・




 『ヒムチャン!!いきなり何を・・・っ』


HC「名前がかわいいから、抱きつきたくなっちゃった♪」


 『きもっ!変態。』


HC「うっわ、ひっどい!」


 『誰にでもこんなことしてるとそのうちスキャンダルに・・・・』


HC「・・・誰にでもなんてしないよ?」


 『・・・・へ?』



HC「よかった。いつもの名前だ!」






そう言って笑ったヒムチャンは、少し男らしく見える




HC「お前はお前のままでいいんだかんな?誰がなんと言おうとB.A.Pだよ。」


 『・・・・ありがと。』








いつもふざけてるくせに


こんなのズルイ・・・






泣きそうじゃんか、ばか。






YG「あ、いた!」


JU「ヒョン先に行くなら言ってよー」


HC「ごめんごめん。」


ZL「わ!ヌナ衣裳めっちゃ似合うー!」


 『ありがと!ジュノンも似合ってるよ』






室長「そろそろステージ上がれー!本番の流れ通りでやってくぞ!」


YG「今行きまーす!」







HC「行くか、名前!」


 『・・・・おう!』













立ち位置の確認をしてから


実際に曲をかけて踊る










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スタッフ「では休憩入りまーす!」


B.A.P「はい!」





全体の半分くらいまで確認を終えて


あたし達は楽屋に戻った






YG「さすがに疲れるなー・・・」


 『会場広いしねー』


ZL「僕はまだまだ行けましたよ!」


HC「ジュノンは若い・・・!」







JU「あっすごい!」


DH「本当だ!」





楽屋には、ペンの子たちからのプレゼントがたくさん届いていた


まぁ、あたしのはないかなー・・・








ZL「あっ!これ、ヌナにだよ!!」


 『え?』


ZL「はい!開けてみなよっ」


 『うん・・・・』





ピンクの可愛い包装のプレゼント


リボンをほどいて、箱をあける






 『・・・・っ!!??』


DH「!?これ・・・・・」


JU「ひど・・・・」







中に入っていたのは


刃物か何かで傷つけられたような、あたしの白いマトキ・・・





ZL「何・・・・これ・・・」


 『あはは・・・これは・・・』


YG「名前・・・」







ZL「・・・・僕、いってくる」


 『え・・どこに?』


ZL「ペンのみんなのところ・・・こんなことするなって、言う!」


 『なっ・・・ダメだよ!!』


ZL「でもっ・・・」


 『・・・あたしは大丈夫だから!ペンは大切にしなきゃでしょ?』


ZL「でもこんなのっ・・・っ」






ジュノンの綺麗な瞳から、


涙がこぼれた





 『やっ、何泣いてんのよー?』


ZL「だって・・・・悔し・・・・」


 『・・・・泣かないでよ』





そっと、可愛い弟を抱きしめる



身長差のせいで、これじゃあたしが抱きしめられてるみたいだ






ZL「これからは、ちゃんとヌナのこと守るから・・・」


 『うん・・・・』









ショックだった、けど




自分のために泣いてくれるメンバーがいるなんて

こんな幸せなことないよ・・・






ZL「絶対、認めさせようね・・・?」


 『うん・・・ありがと、ジュノン・・・』













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