ぱちぱち物語1
名を聞くと、ダテマサムネと答えた彼に私は驚いた。
伊達政宗って、あいつ?
四百年前、伊達領で働いてた私はよく分かる。ただ、あんまりにも長いときをさまよった私は彼の顔をよく覚えてはいなかった。
眼帯で、英語をよく喋って、ぐらいしか頭には残っていない。
しかしあんなに存在感が大きい人だったし、たまに目をつけられて一緒に稽古してたぐらいだから覚えてないのは少し失礼な気もするが、私の脳みそは全く覚えていない。
確かに方目はは眼帯だ。でも、名を名乗っただけでそれはないと思う。
私もこうしてこの世に生まれたのだから、それもありなんだろうけれど、教科書にでてくるような人が実際いていいのだろうか。
いやでも、こいつは、確かに・・・。
「四百年ぶりだな」
正真正銘伊達政宗だった。
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