ss置き場
□戦場なクリスマス
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「残念でしたね。今年最後の乙女イベント?で痛恨のミスとは・・・フフッ」
後ろの物陰から、スルりと現れる小森。
まだ居たのかよ、てか、萌乃ちゃんが来てたら、コイツ、しっかり見る気だったな・・・!
「いや、指原は絶対入れた。萌乃ちゃんのところに、入れたぞっ!」
「それじゃぁ、誰かが、萌乃さんの所から北原さんの所まで、持って行っちゃったのかもしれませんねぇ・・・(クスクス)」
・・・もしかして・・コイツ・・・
「犯人は・・・お前かっっ!!」
ビシィィイイッッっと小森を指差す指原。うん。決まってる!・・・じゃなくて・・・
「なんで私なんですか?指原さん?」
「まぁ、小森だからこういう悪戯は喜んでしそうだし、さっきからニヤニヤしてるし。なにより、お前がさっき指原のことをちゃんと指原さんと呼んだところが、焦ってる?証拠だっ!!」
ニヤニヤと笑う小森に感嘆した様子で手をたたく北原。
フッ。どうやら当たりのようですね。
って、カッコつけてる場合かっっ!!
「お前、どうしてくれんだよっ!!指原のクリスマス返せっ!!」
「まぁ、いいじゃないですか。代わりに北原さんにでもあげたらどうですか?手作りクッキー。」
そう。私指原は、昨日9〜11時という夜の勉強ゾーンを完全に放棄いたしましていささか時間がかかりすぎなクッキー作りに励んでいたのですよっ!!
って、なんで小森が知ってるし・・・
まぁ、もう毎度お馴染みになってきたから、突っ込みもしないけど。
『小森グッジョブb』
『今の状況で、仁藤さんに手作りクッキーなんか渡しちゃったら、絶対落ちちゃいますもんね。』
『萌乃は素直になったら破壊力バツグンだからね・・・』
「お前ら何してんの?」
「「なんでもない。」」
なんだよ・・。2人意気投合しちゃってるけど・・・こっちはな・・・
「まぁ、そんなに落ち込まないで(笑)ほらwクッキー、貰ってあげるから!」
「誰がお前なんぞにやるかっっ!!!」
あぁ・・・散々なクリスマス・・・
キリストの馬鹿やろぉおおおおお!!!!
その頃、いつもの帰宅路では・・・
「へくちっっ!!!・・・・風邪・・?」