真・らぶ・ぱにっしゅ
□輪廻する想い
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紅汰は中学三年生の時、駅前の個人指導の塾に通っていた
そのとき知り合った2コ下の女子、復活する者(りぼんちゃん)は、友人であり紅汰の後輩の首巻由香(マフラーちゃん)の影響もあってか、紅汰のことを「副部長」と呼んでいる
先程、復活する者から電話があり、今もそのまま会話している
『へー、じゃあ副部長にも好きな人いるんだ?』
「いや、『好き』っていウカ…ナンテイウンデショウ」
『ふーん…ややこしいんだね』
「ムフゥwwwwwwww」
それから5分位話し込んだだろうか。復活する者の母らしき人物があちらの部屋の奥の方から聞こえてくる
『ごめん副部長、そろそろ行かなきゃ。またね』
「サヨナラデスゥ」
携帯を机において一息つく。 電話を切ってからの退屈というのは本当にあるもので、せっかく机に置いた携帯を手にとって、将君と例のラジオ番組のことでメールをする。
しばらくして、将君からのメールが来なくなったのを確認してベッドに潜り込む。見ようによってはただのハムスターであったが、気にしない
―ピロリロローン―
「(今度は誰デスカ…)」
ぱにっしゅのとあるゲームの応援依頼が来ていたが、今はそんなつもりはない。無視だ
―ピロリロローン―
「なんですカさっきカラ!」
ぱにっしゅのアドレスを一部使った出会い系からの迷惑メール。
「…無視デスゥ」
机に携帯を置き直す紅汰だった