□叶えたい
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※幼馴染設定です。






俺には2つ上の幼なじみがいる。
家は隣同士で親同士も仲良くて、生まれたときから一緒にいた。

何かあれば俺を守ってくれた。
かっこよくて優しい、そんな幼なじみが
小さい頃から大好きだった。

ひっついたりほっぺたにちゅーをしたり、
よく困らせたりもしていた。


けど、その「好き」が普通の「好き」ではない
と気づいたのは中2の頃だった。


何も知らずに笑う優しい幼なじみに胸が痛んだ。


でも嫌われたくなくて、いつもみたいに笑顔で振る舞ってきた。


そして桜舞うこの季節。
幼なじみと同じ海常高校に入学した。





「おい、涼太」

「あ、幸ちゃん!迎えに来てくれたんスね」


幸ちゃんこと笠松幸男が俺の好きな幼なじみだ。
どうやら家の前で待ってくれていたらしい。


「そういや、部活はどこ入るんだ?」


歩きながら幸ちゃんは聞いてきた。
即答でバスケ部と答えれば相変わらずだな、なんて頭を撫でられた。
ものすごく安心する。


「だって幸ちゃんと一緒にバスケしたいんスもん」


その後に幸ちゃんに
部活で「幸ちゃん」とか呼ぶなよ!って言われてしまった。


長年染み付いている呼び方を変えることに悲しくなったけど仕方ないや。




...今度こそ、その背中に並んでみせる。

もしそれが叶えることが出来たら伝える....
なんて、青空の下に俺は思いを馳せた。



あとがき

普段から下の名前で呼び合ってるのっておいしいと思いまして....(*´ω`*)
なんだかんだ言いながら部活中とか面倒見良さそう...
笠松さんのほうがうっかり「涼太」とか言って戸惑うのを見たいです(´艸`*)

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