*猫耳猫しっぽの生えた小さなリボキャラが猫ちゃんの世界のお話。*



ぽかぽかと暖かい日差しが差す並盛町

今日は絶好の日向ぼっこ日和…………だけど…

さっきの猫集会で今日もいじめられて身体はもうボロボロだ………

あちこちが痛むし、さっきりぼにゃんにパシリにされたし………

何とか手に入れた魚を何であげなきゃいけないんだよ!!

その所為で残ったのはちいさなにぼしだけ…

でも………

あいつ子猫のくせにボス猫みたいに怖いんだよ!!!!

はぁ…今日も碌な事がないよ………

そう思っていた頃だった

「おい!ダメつにゃ!!」

「いいもん持ってんにゃあ?」

うわ!いつも俺をいじめる奴らだ!!

「ひぃぃぃぃぃぃっ!!!!」

な、殴られる!!

『こぉらぁぁぁ!!!!!』

「にゃ!にゃんだお前!!」

『喧嘩しちゃだめ!しっしっ!!』

「にゃ!」

「覚えてろよー!!」

『ふぅ…大丈夫?』

「えっ…あ、うん………」

『良かったぁ!』

そう言って笑う人間の女の子

さっきのドキドキとは違う、胸の高鳴りを感じた

「俺、つにゃよしって言うんだ!

さっきはありがとう!

ま、まぁ、あのくらい助けて貰わなくても大丈夫だったけどね!」

本当はダメダメだけど………

この子にはカッコ悪いって思われたくなかった

『本当に!?私、ダメダメで…ダメ子ちゃん、ってみんなに言われるんだよね………』

「そ、そう…」

チクリ、と胸が痛む

嘘なんか吐かなきゃ良かった…

「ねぇ、君可愛いね!猫なんかじゃなくてさぁ…俺達と遊ばね?」

ふと目の前に現れたのは人間の男達だった

『いやぁ…知らない人にはついていっちゃ行けないよってママンが………』

「大丈夫大丈夫ー俺らと遊ぼうよ〜!な?」

男の1人が彼女の肩に触れた

『いやっ…』

「汚い手で彼女に触れるな!」

気持ちよりも先に手が動いていた

『え…つにゃよし君、頭に炎が………』

ヒュッとジャンプして猫パンチをかます

「ぐは!」

顔を目掛けて引っ掻く

「いてぇぇぇ!」

「「覚えてろよー!!」」

スッ…と炎が消える

『す…凄いよ!つにゃよし君!私なんかと違って強いんだね!』

「ごめん…さっきのは嘘で、本当はダメダメなんだ… それに、貴方は強いよ!普通、猫がいじめられたって誰も助けてくれないと思うし…」

『………』

やっぱり…幻滅したかな…

『いっしょだね!』

え…

『でも、つにゃよし君は素敵だよ!超可愛いし!!』

…いつかカッコいいって言わせたいな…

*ダメダメな君+ダメダメな俺=最高!!*
 
 
 
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