Novel
□紙吹雪番外〜一髪二姿〜
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───翌日。
「…よし、これで終わりやな」
任務が終わり、後は報告だけとなった馨は軽い足取りで屯所に向かう。
街の中心に着いたとき、ふと目に入った光景に立ち止まった。
「……歳……?」
そこには小物屋の前で見知らぬ女と仲睦まじく並んでいる歳三。
途端、呼吸をするのを忘れたように馨はその場に立ち尽くした。
気配をまるで空気のように消した馨は、目の前の光景を何か絵巻を見ているかのような気分で眺める。
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