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□紙吹雪番外〜一髪二姿〜
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刹那、歳三の隣に立っていた女と目が合った。







弾かれたように現実に戻った馨は、慌てて踵を返す。







何、なに、何なの!!!!!



嫌だ、何わからへん。



なんやの、今の。








混乱したままの馨の足はどんどんと早さをまして、歩いていたはずがいつの間にか駆け出していた。







「っ」





不覚にも目元に溜まった涙に悔しそうに口元を歪ませた馨。















「……っ馨!!!!!!!!!!」










どれくらい走ったのか、どの辺りまで来たのかわからないところまで走ってきたころ馨は急に後ろ手を掴まれた。







「きゃっ」





馨はふいに掴まれた腕に上半身をもっていかれ後ろに倒れかける。



そのまま地面に衝突するかと目を瞑れば、体に当たった衝撃は予想外の堅さで。






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