×Deep Rose×
□忘れられる。君がいれば…
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「…失礼する。」
不意に事務所のドアが開いた。
(今日は休みなのに一体誰だ?)
忙しく資料整理をしていた成歩堂は手を止め、ドアを見た。
…すると見覚えのある姿が。
「御剣…?」
「む…取り込み中…だったか。ならまた後ほど…「だ、大丈夫!」
「そう…か?」
見る限り一晩では片付けられないくらいの量の資料。
思わず眉がしかむ。
「…こんな量の資料があって大丈夫なんかと言えるのか?」
う…と目線を逸らす成歩堂。
「大丈夫じゃないみたいだが。…………手伝ってやろうか?」
パァァ、と成歩堂の表情が明るくなった。
「本当!?」
「ん、まぁ…明日は暇なのでな。」
忘れられる。君がいれば…