×Deep Rose×
□君に、会いたかったから。
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「………はぁ…」
数枚の紙を重ねて整える。
それを近くに置いて一度、大きく背を伸ばした。
「…やっとおわったか。」
昨日担当した裁判の資料の後片付けに少し手間取った。
………時間は既に7時。
早々に帰ってシャワーでも浴びるか…
そう思い、立ち上がった。
……………その瞬間。
“コンコン”
「………………」
嫌な、予感がした。
だが違ったらそれも大変だ………
「………入ってくれ。」
…しょうがない。
今はもう7時だし、すぐに事は済むだろう。
そう信じて、私は客人を中に入れた。
「………………みつ…るぎ。」
「!」
客人の部屋に入ってきての第一声。
私は、その声に聞き覚えがあった。
「成歩堂……!?」
目線の先には、トンガリ頭の成歩堂が立っていた。