×Deep Rose×
□光、闇を裂いてぼくを癒す。
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忽然と
貴方は居なくなっていた。
探しても
探しても
君の姿は見えない。
ずっと
ずっと……
視界は真っ暗だった。
光、闇を裂いてぼくを癒す。
「―――――っ!!!」
――…光。
それは突然だった。
電気の明かりではない
自然の証明。
それは自分を恐怖からすくい上げるようなものだった。
自分が暗闇から抜け出したと確認すると
…安心した。
大きく深呼吸して
自分が現実にいるという事を
今一度、
確認する。
空気は少し、
澱んでいた。
なぜか、
とははっきりと説明できないが、
感覚が
そういっていた。