×Deep Rose×
□忘れられる。君がいれば…
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「…えらく汚いようだが…」
いざ片付けようと手を伸ばしてみるが、何から手をつけていいか分からず直前で手が止まる。
…良く見れば過去の裁判記録が半端なく多い。
…ふと、一束の資料が目に入った。
裏返しにしてあり、いかにも見るなと言っているようだった。
…だが見ない訳にもいかない。
片付けなければいけないのだから。
「――――!!!」
資料を裏返した瞬間、身体が固まった。
――DL6号事件――
紙には、そう書かれていた。
思わず紙を手に取り、裏返しにしてしまう。