×Deep Rose×
□君に、会いたかったから。
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「………いいだろ?少しだけ、置かしてくれよ?」
「………」
ちゃっかりとソファに座ってくつろいでいる君。
これは居座るつもりだな?
疲れがドッと流れ込んでくる気がした。
頭を抱えながらフラフラと水道に向かった。
…とりあえず紅茶でも飲むか。
紅茶の入った入れ物を出し、作り始めようとすると
成歩堂が身を乗り上げて言った。
「あれ、いつもは執事っぽい人にいれてもらってるじゃないか。」
「見て分かるだろう?向こうの仕事は終了した。だからしょうがなく、だ。」
「…ふーん。」
設備は整っているので執事がいなくても自分でできる。
…成歩堂は私が紅茶もいれられない男だと思っているのか?
少しムッとした。
乱雑に紅茶の葉を入れ、ガンッとカップを置く。