×Deep Rose×
□デート、行けない代わりに。
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「…何だ成歩堂。
……………欲しいのか…?」
ニヤリ、と御剣は笑みを浮かべてぼくの頬を撫でた。
その手つきはすごくいやらしくて…
ぼくの体温は
急激に上がる。
「…ほ…しい、よ…」
自然と口からは甘える言葉が出てくる。
手も
御剣を欲しがっている。
身体も…なにもかも…
「…………………龍一。」
「み………る、ぎ…?」
体温が上がって呂律がうまく回らなくなってきた。
御剣がぼくの名前を呼んでくれてるのに…
しっかり反応が出来ない。
だけど御剣はクスリ、と微笑み、
ぼくの耳元で甘い言葉をかけた。
「私を名で呼んでくれれば……もっと龍一を味わってやってもよいぞ?」
そんな御剣のとろけるような声が
体温を上げるだけじゃなく
自分の血液を一瞬で沸騰させた。