×Deep Rose×
□調子にのった罰
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「ふっ…」
「何がおかしいんだよ?…変な御剣。」
突然の御剣の笑い声にムッとして睨むと、
御剣は
“君はダメだな…”
…そう、頭を抱えた。
「……君から誘って欲しかった。」
「…え。」
“――ドンッ”
刹那、ぼくの身体は壁に押しつけられ
みうごきが取れなくなった。
「ちょっ…突然何して…「そもそも成歩堂。なぜ君は私を止めたのだ。」
「それは――」
言いかけて、ぼくの口は止まった。
その理由は
言ったら御剣に
“それだけか!”
って怒鳴られて帰られそうだったから。
だけど御剣は、ぼくを問い詰めようとはしないで
「証拠不十分か。それなら帰らせてもらう。」
と、すぐに踵を返した。