×Deep Rose×
□残る苦み、信じきれない心
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「…なんだよ御剣。黙るのかよ。………………最低だな。」
「―!!!」
イライラが溢れだした成歩堂の口から
私に向かっての
きつい言葉。
「そ、それは先ほども言った。まだ私には勉強しなければいけない事が…
「じゃぁ、ぼくの事…どれくらい好きか言ってみろよ。」
「…は…」
「…………それじゃ「ま、待て成歩堂!!」
「…何さ。」
いやに成歩堂は冷たい。
…なぜ?
私がアメリカに戻るからか。
…それだけか?
それだけで痺れを切らすような…
そんな男ではないはずだが…
「…言ってくれないのか。御剣。」
「!」
成歩堂の声のトーンが下がっていく。
今にも、電話を切りそうだ。