×Deep Rose×

□降り注ぐ人工雨、止められた蛇口
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「…ぼくは…もう…」



絶望した。


もう、御剣とは恋人として


親友としてだって…



戻れない。




ぼくがぶち壊したんだ。




『今更後悔したって遅いんだよ。』



心の底からそんな声が響いてくる。




…そうだ。

今更泣いたって…


もう、遅い。



馬鹿な成歩堂龍一は…



自分で自分の愛を…


破壊したのさ。



自分勝手な妄想と、感情で。






降り注ぐ人口雨
  止められた蛇口






“サァァァ…”



ぼくはいつの間にか家のシャワー室に入っていた。



スーツのまま、冷たい水をかぶり…




泣いていた。





泣いて済んでくれるのなら


ぼくはいくらでも泣くさ。




それで御剣を…忘れられるなら…
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