×Deep Rose×
□水を浴びるか、愛を浴びるか
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「今日はぼくが御剣にしてあげるからなっ」
成歩堂は少し男らしく微笑んで
私の首筋に華を散らしていく。
だが…
“今日は”
という言葉、
“今日も”
軽く潰さしてもらおう。
「………………御剣、今日はやけにおとなしいな。
………久しぶりだから…鈍った?」
攻めになった気になっているのか
クスッ、と成歩堂は不敵に笑った。
…鈍った…か。
バカなことをいう。
私が鈍るわけがないだろう?
毎日君のことを想っているのだ。
“やり方”など…
身体に染み着いている。
「!……なんだよ、そのいかにも“君はバカだな”みたいな顔…」
「…あぁ。
つい、馬鹿馬鹿しくて…顔にでてきてしまったみたいだな。」
「何…だとっ!」
“ダンッ”
成歩堂の手が、私の両肩をとらえた。
私を壁に押しつけ、黒い笑みを浮かべる。
「…イイ気になってると…思いもしない喘ぎ声…出るぞ?」