親ばかと子ども達

□黄瀬家の日常
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黄瀬家の朝

黄瀬家の朝は、とりあえず蹴りから始まる。

朝、一家の主、であるはずの黄瀬涼太が起きてきた。
そして、キッチンに立つ愛しの奥さんを発見した瞬間、

『幸男さぁぁぁん!!
おはようございますッス!会いたかったッスよぉ!』

と言って飛び掛かってきた。
すると、キッチンに立つ笠松、現在は黄瀬幸男は、

『朝っぱらからうるせぇぞ!!涼太ぁ!』

飛び掛かってくる、黄瀬に蹴りをお見舞いした。
その光景は高校生時代と何ら変わりがなかった。

黄瀬が痛さに悶えていると、

『おはようッス、パパ、ママ。相変わらずッスね』

黄瀬家長女、幸咲が二階から下りてきながら言った。

『おはようッス幸咲!
幸男さんが酷いんスよ〜』
黄瀬が泣き真似をしていると、笠松が


『泣き真似すんな、涼太!さっさと着替えて来い。
幸咲も、涼華起こして準備しろ』

『『はーい』』

2人は二階へと戻って行った。
しばらくすると、黄瀬家次女、涼華が目を擦りながら起きてきた。

『おはよー、ママ』

『おはよう、涼華。
涼太と幸咲はどうした?』

『今日着ていく服について、議論してたよ』

『あんの、モデル親子はっ……(ため息
涼華、ちょっと2人呼んで来るわ。
先、飯食っとけ。』

『はーい』

そういうと、笠松は二階へ上がって行った。
そして、2人を見つけた直後、黄瀬家に怒号が鳴り響いた。

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