親ばかと子ども達

□紫原家の日常
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紫原家の朝

紫原さんの家は、近所で有名な美形一家だ。
お嫁さんの氷室、現在は紫原辰也を筆頭に、旦那である紫原敦も子ども達2人も超絶美形である。

朝、氷室は、苦戦していた。
自分以外誰も起きないのだ。
いつもは早く起きてくるはずの娘まで起きてこない。
不審に思って、寝室へ行ってみると、謎が解けた。
ベッドの上では、夫が子ども達2人を繋ぎ止めるようにして、腕を掴みながら眠っていた。

氷室がやってきたことに気づいた、長女の紫原淳貴が、

『ママぁ〜ヘルプミー』

『はいはい』

氷室は娘を救出するために、紫原の元へと行った。

『敦、起きて。』

すると、紫原は、

『ん〜やだ〜』

『もう朝だよ。それに、敦が起きないと、淳貴たちも起きられないんだ』

そう言われて、紫原は首だけ動かしながら、周りを見た。

『あらら〜
ごめんね〜』

そう言って、掴んでいた手を離した。

『ありがと、ママ。んで、おはよう。』

『はい、おはよう』

その様子を見ていた紫原が少し拗ねながら、

『2人とも、俺には〜?』

氷室と淳貴は顔を見合わせてから、微笑んで、

『おはよう、むっくん』

『おはよう、敦』

紫原は満足げにしながら、

『ん〜おはよう、2人とも』

すると、さっきまで爆睡中だった、淳貴の弟で長男、辰貴が起きてきた。

『おはよ〜』

『『『おはよう/よ〜』』』

3人見事にはもった。

辰貴はそれを見て眠そうに笑いながら、

『仲良しだね〜』

『そうだね、それじゃ朝御飯にしようか』

氷室はふんわりと極上スマイルで微笑みながら、言った。

美形一家は、とても仲良しだ。

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