〜クローバーガーデン〜

□学パロ☆単発
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「太子にこの期末が終わるまででいいから、カレーを食べさせないようにして!!」
「…は?」
「妹っちヒドイっ!」
僕は意味がわからなかった。
…何言ってるんですか?閻魔先輩。
「だーかーらっ!期末が終わるまで…」
「それはわかってるんですよ!」
ナイスツッコミです。鬼男先輩!
「え?あ、理由ね!だって、太子、点数良すぎなんだもん!」
「お前が勉強しねえからだろっ!」
「あれ?閻魔先輩も成績いいですよね?」
「うん!俺、成績いいよ!」
「自分で言うなっ!」
「鬼男くーん!刺さないで…?」
「いったいなんの騒ぎですか。」
「閻魔くん!?」
鬼男先輩が 急いで爪を直す。
閻魔先輩が助かったという顔でそこにいた2人ー曽良と芭蕉先生を見た。
芭蕉先生は…倒れていた。
「芭蕉先生!?」
「大丈夫ですよ。うるさすきだったので…眠っていただいただけですよ。」
「あ、それなら…って、眠っていただいた!?」
「はい。要するに、仮死ですね。」
「いやいや!要するにって!先生ーっ!」
当然のことのように言う曽良が怖い…
でもよく芭蕉先生、生きていられるな、と感心しつつ、鬼男先輩と芭蕉先生をなんとか助けた。
「ハァ、ハァ…曽良くん!殺す気!?」
「死んだ時は死んだ時ですよ。」
「ヒドイっ!」
曽良が普通なら見せないほどの笑顔で芭蕉先生をおd…いじっていた。
ん…?なんか肝心なこと忘れてる気が…
「大王。さっきの話の続きを…」
「え?…あ、あぁっ!もう、大事なことなのに忘れかけたじゃんか!」
「どーしたのー?」
改めて、芭蕉先生と曽良を加えて話を聞いた。
簡単に言うと、“かけ”に負けたくないから、らしい。
太子と「大事なモノ」をかけて次の期末の点数を争っているらしい。
そして、閻魔先輩は負けたくないがために太子にカレーを食べさせないように僕に頼んでいる、という訳だそうだ。
「でも、カレーを食べても食べなくても、太子の点数は変わらないんじゃ…」
「だって、カレーって食べたら直後に少し頭が良くなるんだよ!」
「聞いたことありませんけど。」
「大王、それ、本当なんですか?」
「妹っちも鬼男くんも疑うなんて!」
「だって言う人が言う人ですし。」
「曽良、辛辣!」
「えー、でも本当だったらみんなカレー食べたら点数上がるんでしょー?先生としては嬉しくなっちゃうよね♪」
「ばっしょ先生!!」
閻魔先輩に抱きつかれて芭蕉先生は困惑していた…
それはいいんだけど、曽良が後ろで怖い…!
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