デジモン 中編・長編

□3.パートナーは太一?
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学校へ到着したヒカリは教室へ向かう。


「ヒッカリちゃ〜ん!おはよう!」


「おはよう、大輔君」


朝から元気な大輔は席に着いたヒカリのもとへ駆け寄る。因みにタケルは日直の仕事で職員室に居る。


「おう、大輔!はよ」


「あれ?何でマサルが…太一先輩の所なんじゃ…」


「それがよー」


「マサルさん、シッ…!」


普通に会話を始めた二人にヒカリがストップをかける。


「見付かって携帯とか誤魔化せるかも知れないけど…何があるか分からないから、没収されたら危険よ」


「そっか。ごめんヒカリちゃん…」


「ううん。でも、気を付けないとね」


こうして一日は始まり、あっと言う間に放課後。


「あれ?………マサルさんが居ないっ!」


「ええ!?」


放課後、大輔とタケルと共にパソコンルームへ向かおうとしたが、デジヴァイスicが何処にも無い事に気が付いたヒカリ。


「何処かに落としたんじゃ…」


「でも昼休みまでは確実にあったのよ………!……もしかして、六時間目の途中でデジタルワールドに行った時に…」


六時間目の授業の途中、暴れているデジモンの反応があり、ヒカリと京がデジタルワールドへ向かった。無事にイービルリングの操られているデジモンを止めて戻って来たのだが、もしかしたらその時に落とした可能性がある。


「じゃあ…デジタルワールドに?」


「それか学校の何処か…」


「その時マサルさん寝ていたから……寝ていなかったらマサルさんが声出してくれてたと思うんだけれど…」


「肝心な時に寝るとか…流石マサル…」


「でも落とした私が悪いわ…」


深刻な表情をするヒカリに大輔は慌てる。


「そんな!ヒカリちゃんは悪くねぇよ!取り敢えず皆で探そうぜ!」


「そうだね。デジタルワールドと校内に分けて探した方が良いだろうね」


三人はコンピューター室に向かうと、既に集まっていた太一達に事情を話した。


「ごめんなさいお兄ちゃん…マサルさんにもしもの事があったら…」


「そんなに深刻に考えるなって。落としちまったもんは仕方無い」


とても心配そうにするヒカリを太一は安心させるように頭を撫でる。深刻に考えるなと言っても、実際の所デジタルワールドで落としたのなら危険かもしれない。野生のデジモンに壊されでもしたら、どうなるか分からない。


学校はタケルと京、伊織が探し、デジタルワールドは大輔達残りのメンバーが探す。


「アグモンの話は後にするしか無いな」


前日にアグモンから話があると言われていたが、今は緊急事態である。後にしてもらうしかない。


デジタルワールドに入った大輔達はヒカリが行ったと言う所を手当たり次第探す。途中で賢も合流して、大輔と賢、太一とヒカリと言う風に分かれて探す事に。


大に何も無いと良いのだが、既に何かが起きていたのであった。
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