デジモン 中編・長編

□4.テイルモンの恋
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そんな中、ヒカリはテイルモンを見ていた。


テイルモンは見られているのに気付いておらず、ネフェルティモンに進化し、ペガスモンと共にサンクチュアリバインドで瓦礫を運ぶ。しかし、少し疲れが出てきたのか、飛行中にふらついた。


「おっとっ……大丈夫か?」


積み重なった瓦礫の上に居た大が、落ちてきたネフェルティモンを軽々と支えた。自身より大きなネフェルティモンを支えるとは流石だ。


『あ、ありがとう…』


「ん…疲れたなら休め。お前結構頑張ってるからさ、少しぐらい休んだって良いだろ!」


『でも…』


「お前の分は俺が頑張る!だから休め!!」


強引だが、心配しての事であるので、ネフェルティモンは休憩する事にした。確かに疲れていたネフェルティモン。だが、その表情は先程の疲れている表情とは何か違うような気がする。


一部始終を見ていたヒカリはそれが気になり、暫く観察してみる事にした。













一日目。


『マサル』


「おう!テイルモン!どした?」


デジタルワールド復興作業休憩時間。誰も居ない静かな所で昼寝をしようとしていた大の所へテイルモンが。近付いてくるテイルモン。それを見た大は何かに気付いたように体を起こした。


「ん」


胡座をかいて足をポンポンと叩く。それを見たテイルモンは一瞬目を輝かせてそこへ飛び乗った。体を丸めて寝転がる。


頭や毛並みを撫でたりすると、気持ち良さそうに目を細める。それに「へへっ」と大は笑う。


「疲れてんならいつでも言えよ!俺の膝ぐれぇ、いつでも貸してやるからな!」


『……うん』


大の言葉に少し照れ臭そうに笑うと、テイルモンは目を閉じた。


二日目。


「怪我ねぇか?もう大丈夫だからな」


イービルリングで操られたイガモンの軍団に襲われたラブラモンの村を助けた大達。


イガモン、成熟期。突然変異型デジモン。データ。赤いマスクを被った謎のデジモン。デジタルワールドを渡り歩いて修行をしている。


ラブラモン、成長期。獣型デジモン。ワクチン。主人に忠実で、主人を守護する事を使命と感じている。成長期ではこれ以上進化しないが、未確認で進化が存在すると言われている。


助けたラブラモンが大を囲んでお礼を言っている。すると一匹のラブラモンが前足に怪我をしているのを見付け、大はその前足を手に取った。


「怪我してんじゃねぇか。してるならちゃんと言えよ?怪我してんのに気付かなかったとか、俺は嫌だからな」


『はっ、はい…!』


真剣に言ってくる大に怪我をしているラブラモンだけでなく、他のラブラモン達も一斉に頬を赤らめた。


『…………天然たらし…』


それを見ていたテイルモンは、ムッとした表情で呟いた。


三日目。


また大がデジモンを天然でたらし込んで、テイルモンが不機嫌。


四日目。


また大がデジモンを天然で…以下同文。


五日目。


また大が…以下同文。
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