混合小説 中編・長編
□5.VSエロ仙人
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今度は拳を握り締める美穂に自来也は慌てて立ち上がり思わず構える。2人の様子を見ていたミナトは美穂の隣に移動すると、宥めるようにその拳を降ろさせた。
「まぁまぁ。自来也先生が悪いのは分かるけど、大通りで揉め事は駄目だよ?」
「じゃぁ、演習場行こうか」
「わしを殺す気満々じゃぁねぇーかっ!」
やる気満々の美穂に自来也は思わず身震いする。
「カカシー!自来也との死闘見せてあげるよー!!」
「って、カカシは今いなーー」
「本当ですか!?」
シュタッと何処からか現れたカカシは嬉しそう。
「食い付いてきたっ。てか、やんねぇってぇーの!!」
本当に現れたカカシに驚愕し、こちらを見て楽しそうに笑みを浮かべている美穂から逃げるように1歩下がるが、その直後に鎖条鎖縛が二重に体に巻き付いて来た。
「なんっ、なんだこれは……!離せぇーっ!」
「はーい。連行〜」
「俺も手伝います」
「カカシィイイイッ!!」
ズルズル引き摺って行く美穂の手伝いを積極的にするカカシに自来也は嘆いた。ミナトは止めるべきなのか止めないべきなのか悩んだ挙げ句に面白そうなので着いて行ったのだった。勿論サボりである。
この後第2演習場にて観客のカカシとミナトの見ている前で、ブン太を出すまでに激戦を繰り広げ、ボロクソにされた自来也。勿論第2演習場全体に二重結界を張っているので、周りには被害は無い。
だが流石伝説の三忍の1人。慣れないチャクラを使っているとは言え、霊界No.2の美穂に掠り傷を付けた。