短編集2

□最高かつ悲劇
1ページ/1ページ


みんな嫌いだ。

涼介

ゆーてぃ

圭人

龍太郎

大ちゃん

伊野ちゃん

光くん

薮ちゃん

ゆうやん

みんな嫌い。

みんなみんな大嫌い。














…殺したいほどに。

なんでだろうね?腹立つんだ、見てると。

ファンのいろんな人に好かれてる涼介。

ドラムが日に日に上達していくゆーてぃ。

ギターを引くとき爽やかな圭人。

最年少でも頑張ってる龍太郎。

童顔でもファンから好かれてる大ちゃん。

ピアノが上手な伊野ちゃん。

歌うときも踊るときもカッコいい光くん。

笑うと可愛い薮ちゃん。

まれにセクシーなゆうやん。

みんなたくさん良いとこあるね。














だから嫌いなんだよ。

僕なんて良いとこないから。

自慢できることもない。

だから、自慢できることがあるみんなが

良いとこがあるみんなが許せない。

許せない

許せない

許せない。

だから

だから綺麗な舞台を開こうと思うんだ。

みんなを主役に近づかせた舞台。

もちろん大の主役は僕だよ。

みんなは主役に近づかせた脇役だよ。

それでも良いよね。

だって、みんなは優しいもんね。

僕は優しくないから。

優しくないからさ、だからこの銀の物を持つんだ。

さぁ…始めよう。

最高かつ悲劇の舞台をね。

みんなを染めてあげるよ。

真っ赤なバラ色に。


















舞台上に残るのは

まだ生ぬるい液を流す9人の体と


















生ぬるい液を付着させ

不敵な笑みを浮かべる

小柄な小さい少年、知念侑李が立っているだけだった。



end

あ、知念さんに良いとこがないなんてまったくの嘘ですよ?

知念さんに良いとこなんてないわけがないじゃないですか!←

可愛い知念さん、ダンスが上手な知念さん、アクロバットが得意な知念さん、とにかく可愛い知念さん←

知念さんは良いとこたくさんあります!

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ