短編集2

□人形劇
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…mrmt


皆、人形劇って…知ってる?


そうそう、誰もが知ってる普通の人形劇だよ。


人形を操って劇をするの。


皆は人形劇が好き?


俺は大好きだよ。


だって楽しいじゃん、人形で遊ぶのってさ。


そうだ、今から劇を見せてあげる。


俺が考えた、最高の劇を。


龍「あるところに、10人の人間がいました。」


その人間たちはすごく仲良しでした。


ある日、その仲良しというワードはズタズタに引き裂かれました。


9人の人間たちによって。


ズタズタに引き裂かれた1人の人間は思いました。


龍「なんで?俺は何もしていない。」


やったのはあいつらだ。


1人の人間は考えました。


考えて考えて…やっと、答えが出ました。


龍「そうだ、操っちゃえばいい。」


9人の液で紐を赤く染め、9人の物体で人形劇をしよう。


そうすれば、いつでも9人は1人の味方。


1人は9人を次々に赤く染め、紐を通しては唄いました。


龍「

染めましょ


染めましょ


薔薇に集し紅の糸


糸に伝うは我が紅よ…」


9人の物体はそうして1人の人形に変わりました。















ね…?


最高でしょう?俺の劇。


君もなってみない?俺の人形に。


…え?嫌だ?


……そう…、残念。


俺が残念なんじゃないよ?


龍「残念……」


残念なのは君…


























龍「次は君にき〜めた……」


おっと…、待ってよ…。


ニガサナイヨ…?


end
 

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