迷宮入りの館

□おかしい
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…nkjm


おかしい。


ついさっきやってきた館。


だけど何かおかしい。


耳につくクラシックや、天井からぶら下がるシャンデリアに感動するよりも。


ついさっきやってきたばかりなのに。


ついさっきやってきたのは真昼間なのに。


窓の外は真っ暗。


空は星がたくさんならんでる。


あぁ…そういえば今日は新月だ。


こんな日は、どんな夜よりも不気味だ。


雄「なんか…気味悪い…。」


侑「物音一つしないね…誰か住んでるはずなのに…。」


龍「外は夜だし…。」


光「うっそマジで?俺らが来た時は真昼間だったよな?」


大「どうなってんだよ〜…。だから来ない方が良いって言ったのにー…。」


俺達は招待されたんだ。


この館から。


だから皆で集合して来た。


でも中に入っても人がいる気配はなく、出ようとしたけどドアが開かなかった。


俺達は


完全に館の中に閉じ込められてしまった。


携帯は圏外で、ラジオだって雑音ばかりが入る。


パソコンはなぜか電源が入らない。


圭「あれ?なんか…眠く…なっ、て…………」


宏「目がかす…む…………」


あれ…?


なんか俺も…眠くなって、き…たな…………



いいや…このまま寝ちゃえ。


どうせ帰れないんだから。


そういえばどうやってここに来たんだっけ。


それすらも覚えてないや。


…笑える。


変な笑を噛み締めて、俺の目は閉じた。
 

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