D.Gray-man長編
□白の少年
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任務から帰ってきた私はユウと一緒に医務室にいた。
二人とも怪我はしなかったけど、任務が終わった後は医務室で検査するのが決まりなのだ。
自分でも気づかない怪我があるかもしれないし。
『ユウー?』
「なんだ」
カーテン越しに検査を受けるユウに話しかける。
ユウは検査が終わったらしく衣擦れの音がした。
『大丈夫だった?』
「なにがだ」
『怪我』
「問題ねぇ」
『ならよかった』
私が笑うとユウも同じことを聞いてきたので、私も大丈夫だと返した。
『ねぇ、ユウ…』
私が軽くカーテンに触れてユウに話しかけた時だった。
「こいつアウトォォオオ!!!」
突然、教団内に響き渡るアマデウスちゃん(正式名称:アレスティーナ=ドロエ=ギョナサン=P=ルーボーソン=ギア=アマデウス5号)の悲鳴。
『えっ!?』
「!?」
固まる私とユウ。
「こいつバグだ!額のペンタクルに呪われてやがる!アウトだアウト!
ペンタクルはアクマの印!!こいつ奴等の…千年伯爵の仲間(カモ)だー!!!」
私が驚いて立ち上がるより先に、ユウはものすごい速さで医務室を出ていってしまった。
『もうっ、ユウは本当に短気なんだから…!』
服をき、私もイノセンスを持ってユウのもとへと
向かった。