運命の糸

□進路
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やがてサソリとデイダラは中学3年生になり、いよいよ今後の進路を決める時期になった


義務教育は終了なため、高校に進学するか就職するかは個人の自由



進学校でも学年トップクラスの彼らは、偏差値60〜70の高校に合格することも夢ではない


クラスの担任にも難関校の受験を勧められたが、生活態度はよろしくないので推薦は諦めろとのことだった



「旦那は進路どうするんだ?うん」


溜まり場である校舎の屋上でサソリとデイダラは進路について話をしていた


「デイダラはどうすんだ?」


「オイラは進学するぜ。まだどの高校かは決めてないけどな。」



親のいないサソリだが、遺産は十分に残してくれたので進学しても問題ない


...が、なるべくなら私立高ではなく公立がいい



「俺は進学するなら公立だな」


「オイラも公立だぞ。私立は高いからって親にとめられてるからな、うん。」


「へぇ...。」


「あのさ旦那...。嫌じゃなければ同じ学校受けてみないかい?旦那ほど信頼できて仲が良い友達他にいねーし、これでさよならってのは少し寂しいからな、うん。」


「これでさよならなワケねーだろバカ。俺たちは親友だろ?」


サソリは微笑を浮かべながらデイダラの額を小突いた


「へへ...。」


デイダラも少し照れながら笑う



「できれば、ここみたいに真面目な奴らばかりじゃなくて、もっと楽しい高校がいいな。うん。」


「そしてそこでも俺たちがトップの座を取ろうぜ。」


「いろんな意味でな、うん!」



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