運命の糸
□序章
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デイダラを見たのはそれが最後...
増して他のメンバーと会ったのはどれほど前のことになるだろうか
きっとずいぶん前だろう
里を抜け、長年身を置いた暁という組織は唯一の居場所だったと思う
メンバーの誰もが、それぞれ事情を抱えながら里を抜けて暁に所属していた
死んで今更こんなこと言うのもおかしいが、俺たちは暁にいることで自分を理解してくれる人間を欲していたんだと思う
愛する家族、ずっと共にいられる仲間、自分と同じ死なない相棒、金よりも信頼できる人間、自分の才能を認めてくれる人間...
そして俺は
自分を抱きしめてくれる人間
だが、俺たちは求めていたものを手に入れていたのかもしれない